RAW HONEY

偽りなき自然の恵み本物のハチミツRAW HONEYができるまで

ハチミツの世界へようこそ!このブログの管理人、ひろたです。
私は山口県で夫婦で養蜂業を営むはちみつマイスターです。

皆さんはハチミツがどうやってできるのか、ご存知ですか。
ハチミツができる工程を知ることで、ハチミツとは何かがより分かりやすくなるのではないでしょうか。

今回のブログでは、花から甘いハチミツができるまでに加え
弊社の本物のハチミツRAW HONEYのこだわりについてお話しします。

まず巣の中にいる数万匹のミツバチはほとんどメスの働き蜂はで成り立っています。
私たちが飼っているミツバチは西洋ミツバチといって、1つの花に集中して蜜を集める習性があるんです。

西洋ミツバチは1種類の花からできた単花蜜
日本ミツバチはいろいろな花の蜜を集めるので2種類以上の百花蜜になる

ミツバチが蜜源植物を見つけ花蜜を集める

まずはじめに、働きバチが花から花へ飛び回り花の蜜を集めます。
この時、蜜源を探しに行った偵察係は蜜源を見つけると巣に戻り「見つけたよ!」と尻振りダンスで場所を教えます。

蜜源が近くにある時はぐるぐると円を描くように踊り
遠くにある時はお尻をふりながら8の字を描きます。

他のハチたちもサインを出すミツバチを見つけると、お尻に反応し一斉に飛び立ちます。
この時に西洋ミツバチは一つの花にしか飛んでいかないので、1種類からできた「単花蜜」を集めることが出来るんです。

私たちの養蜂場ではさらに

・人里離れた山の中腹で養蜂業を行い、人の手で汚染されるのを防ぐ
・ミツバチが飲む水は、山から湧き出た天然水
・養蜂場に美味しい蜜源植物の種をまき花から育てる
・養蜂場には除草剤を使わずに手作業で草刈り
・ミツバチはできる限り人の手を加えない自然養蜂で飼育しています

集めた蜜は体内にため、転化酵素でハチミツに分解される

働きバチのお腹には蜜胃(みつい)と呼ばれる胃袋があり、ここに吸った花蜜をためていきます。この時に、体内で転化酵素(インベルターゼ)を使って花蜜の中の糖分を分解し、花蜜からハチミツへと変わります。

「酵素とは」
私たちの身体の中では、さまざまな⽣化学反応が起きています。
食事を消化するのも、そこからエネルギーを⽣み出すのも、すべて⽣化学反応です。この反応無くして、どのような⽣物も生命維持をすることはできません。

そして、この生化学反応の触媒をするのが酵素なのです。
酵素は、体の中で起こるほぼすべての反応に関係しており、酵素が消失してしまうと生命維持のための活動が低下してしまいます。

また酵素の適正温度は、人の体温と同じ37度前後だと言われ、熱に弱い酵素は低温殺菌63 度 30 分間の加熱で、ほとんどの酵素は無くなってしまうといわれています。

 

そこで弊社の本物のハチミツRAW HONEYは
・採れたてすぐに30度の専用保管庫で温度管理保存
・酵素が生きたままなので気泡が発生します

巣の中のミツバチへ口移しで渡し、2度目の転化酵素で単糖類に変わる

花蜜を集めた働きバチは巣に戻ると中で待ち構えている内勤バチに口移しで渡します。やはり自分のお腹にいったんためるのですが、この時も転化酵素を分泌し、さらに分解が進みます。

つまり、花蜜は働きバチの体内を2回通過し、2度の転化酵素の働きで花蜜に含まれていたショ糖(スクロール)の二糖類は、ブドウ糖(グルコース)と単糖(フルクトース)という単糖類にまで分解されます。

 

羽根で仰ぎ水分を飛ばし糖度を上げることで保存できるハチミツになる

巣の中に入れられた蜜は、巣の中に溜めてあった花粉とも混ぜられ、花粉に含まれるタンパク質やビタミン・ミネラルなどがハチミツに加えられます。

さらに熱を出す係のハチの働きで、巣の中心温度は常に35度前後に保たれ、1年間ほぼ同じ温度で管理されています。また換気・扇風担当のハチがくちばしでハチミツを広げたり、羽で風を送り水分を蒸発させたりして、水分約20%、濃度約80%のハチミツが誕生します。

ここで注意したいのが採蜜を急いではいけないということです。
・花蜜を持ち帰って最低3~5日経過して採蜜します。
それはミツバチが持ち帰った花蜜は、3日から5日経たないと、標準濃度に達していないからです。

・採蜜作業は早朝が原則
気温が上がれば、ミツバチは新しく水分を多く含んだ花蜜を採ってくる。
すると巣の中の花蜜の濃度が低くなり、発酵する恐れがあるからです。

 

巣の表面のミツロウを取り除き、遠心分離器にかけ蜜を絞る

糖度が80%以上高くなるとミツバチはお腹のロウ線からミツロウを出してハチミツに蓋をします。こうして長期保存可能な完熟ハチミツの誕生です。

私たちは蜜で蓋をしたミツロウを丁寧に取り除き、遠心分離機に入れ回転させることで、中のハチミツが外に飛びだし出口から出てくる仕組みになっています。

・幼虫が入っていない巣を選び、蜜のみが入った巣を選ぶ。
・必要な量だけ分けてもらい、ミツバチが生きていくために必要な量は元に戻す。
・蜜が入った蜜巣は壊れやすいので、ゆっくりと遠心分離器でまわす。

ミツロウや木の破片を網でろ過をして取り除きハチミツの完成

とれたてのハチミツには木の破片やゴミが入っているので、ろ過をすることで余分なごみを取り除いています。

国産のろ過機は網目が小さく美味しさの決め手となる、花粉まで取り除いてしまう傾向にあります。

このとき最も大切なのは、花粉はそのまま残っていること。
・ハチミツは炭水化物で私たちのご飯で
・花粉はたんぱく質で私たちのおかずになります。
美味しいハチミツとして最も重要なのが、味の決め手となる花粉が如何に残っているかによります。

このようにハチミツが作られる工程は、自然の恵みととミツバチの努力で完成します。
私たち養蜂家はこの6つの工程を見守りながら美味しいハチミツができるのを手伝っているんです。

ぜひ、ハチミツを選ぶときの参考にしてくださいね。

今回ご紹介した花からできた「本物のハチミツ RAW HONEY」ができるまではこちらからご覧いただけます。↓

最後までご覧いただき、ありがとうございました。