RAW HONEY

非加熱はちみつとは?販売業者によって違う基準をはちみつマイスターが徹底解説!

非加熱はちみつは、健康志向の高い方々にとって理想的な食品で
加熱処理を行わないため、はちみつ本来の栄養素や風味がそのまま楽しめるのが特徴です。

しかし実際には
「非加熱はちみつ」や「生はちみつ」のラベルを見て
「どれを選べばいいんだろう?」と思ったことありませんか。

結論としては日本には、非加熱はちみつの定義がありません。

そのためみなさんは
どの商品が本当に自然本来の高品質なのか、判断するのが難しい現状なんです。

そこでこのブログでは

日本の非加熱はちみつの基準の違いについて
はちみつマイスターひろたが徹底的に調べあげた結果
養蜂家やはちみつ業者が本当は秘密にしたい内容を解説していきたいと思います

今後どの非加熱はちみつを選ぶべきか迷ったときに参考にしていただければ幸いです。
さあ一緒になぞを探っていきましょう!

 

日本の非加熱はちみつとは?

 

冒頭でもお伝えしましたが日本で「非加熱」や「生はちみつ」への定義はありません
ということは生産者や販売者が作った独自の基準ということになります。

日本で非加熱はちみつを販売していた業者には
以下のような内容がありましたのでご紹介しますね。

ろ過するときに高温処理していない

 

日本で採蜜されたはちみつは、蜜蝋や木の破片などを取り除くために
通常、ステンレスでできた大中小の3層の網でろ過をします。

この時、多くの業者は効率化のために熱をかけてサラサラにし
スムーズにろ過機を通るようにはちみつに加熱処理するのが一般的なようです。

この熱処理にも決まった温度はなく、
それぞれの業者の判断により加熱後ろ過処理をしています。

温度管理での保管をしていない

 

はちみつ業者は通常一斗缶で保管しています。(写真は小森養蜂場ホームページより)

しかし保管する倉庫は温度管理をしていない常温で、
夏は高温となり一定の品質を保持することができず、
冬は低温となるので、はちみつは14~15℃以下になれば自然と固まってしまいます

高温と低温を繰り返し固まったはちみつは
最低でも40℃以上で長時間加熱するか、
短時間(24時間以上の過熱が必要)でも45℃以上の熱をかけなければ元には戻りません

瓶詰めするときに一斗缶から出すために
この時にも熱処理を行うため、その温度も各業者により様々です。

国内の業者が独自の基準で管理している

 

国内では常温で保存する業者がほとんど
結晶したはちみつは40℃~それ以上に加熱し一斗缶から出すという作業を行っているので

非加熱(生)はちみつという温度の定義は業者独自によるものいうことになります。

 

販売業者別の非加熱はちみつの基準を紹介

 

それでは具体的に国内の非加熱はちみつ販売業者のそれぞれの基準をご紹介します。

温度は表示していないが完全非加熱はちみつ/H養蜂場

 

アカシア・とち・くり・そばのはちみつは完全非加熱を表示しています。

完全非加熱をうたっていますが消費者としては保存状態と温度が知りたいところですよね。
その他、色々なはちみつを取り扱っていらっしゃるようでしたが
非加熱ではないことが載っていましたので良心的な養蜂場だと思います。

サイトには温度まで表示いなかったので、気になる方は直接問い合わせてみて下さい。

 

45℃以下の加熱を実施。非加熱・生はちみつ/F養蜂農園

 

 

こちらは熊本県で3代にわたり養蜂園を営んでいらっしゃるF養蜂農園です。

非加熱はちみつにこだわり常温で保存をしているようです。

はちみつは14~15℃以下になると固まってしまいます
こちらでは45℃以下の加熱も非加熱はちみつとしていたので常温で固まったはちみつを45℃以下の加熱処理を行いさらさらに戻していることが分かります。

 

 

非加熱・無添加・抗生物質不使用の100%国産純はちみつ/K社

 

 

こちらのはちみつは安心安全にこだわっている指定の国内生産者からのみ仕入れています同じ生産者でも再密時期によって色や味わいが異なり自然そのままの蜂蜜の良さをお楽しみいただけるそうです。

 

抗生物質はミツバチが病気になった時に使うもの
農薬はミツバチに寄生するダニを駆除する際に使用するものです

この2つの検査を行って結果を提示しているため安全であることが分かります。

ただこの検査は採蜜した
みつばちの種類ごとと
はちみつの種類ごと
毎回行わなければ全てのはちみつが安全とは言えません

非加熱で安全なものにこだわる方は
全てのはちみつに検査がされているか直接確認するのが良いかと思います。

温度まで表示していない国産はちみつのセレクトショップ~H社~

 

国産の「生はちみつ」を作っている養蜂家から仕入れ販売している業者です。
生はちみつとは水分を飛ばすための人工的な加熱を一切行っておらず、無添加のため、自然のままの香り・味わいを安心してお楽しみいただけるものを取り扱っています。

以下にこだわりをまとめました。

・提携養蜂家から新鮮なはちみつを入荷。
・検査機関で独自の品質チェック。
・採蜜から瓶詰めするまで人工的な加工・添加・結晶の除去を一切行わない。
・自然のまま風味をお届け。

 

非加熱はちみつを選ぶなら保存温度・瓶詰め前後の加熱の有無を確認

 

 

国産の非加熱(生)はちみつを考えるなら

・ろ過の工程と加熱処理の有無と温度
・保存方法と保存温度を管理しているか
・結晶したはちみつを元の戻すときの加熱温度

を確認することをおすすめします。

はちみつの温度にこだわる理由はみつばちの体温は35℃だから

みつばちの巣箱内は34~35℃に保たれ、飛行時は体温35℃になります。

海外では非加熱はちみつの事を「RAW HONEY」と呼び
みつばちの巣箱内の温度34℃と体温35℃以上にならない温度で管理されたもので
栄養化も変わらず健康効果が高いはちみつの証を指します。
「RAW HONEY」については次回のブログでご紹介しますね。

いずれにしても、非加熱はちみつを購入する際には
直接業者に問い合わせてご自身の希望に合うものを選択することをおすすめします。

このブログが、あなたのはちみつ選びの一助となれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。