こんにちは、はちみつマイスターのひろたです。
皆さんは固まるはちみつだけが本物！だと思っていませんか？
実は固まりやすいはちみつと固まりにくいはちみつの2種類があります。
今回は、はちみつが固まる理由と、その対処法とおすすめの食べ方について解説します。
どうしてはちみつが固まるの？
はちみつが固まる理由は主に以下の3つがあります。
温度変化によるもの
はちみつは気温が15℃から16℃以下になると結晶しやすく、
最も結晶しやすいのが13℃から14℃と言われています。
冷蔵庫で保存した場合や、冬場の室温が低い状態で常温保存していると固まってしまうことがあります。また、空調などで気温差が大きくなると結晶化が早く進む傾向があります。
はちみつの性質によるもの
はちみつに含まれる糖の種類によっても固まり方が異なります。
はちみつの糖分は主にブドウ糖と果糖です。
特にブドウ糖は果糖よりも結晶しやすい性質があるため、
ブドウ糖を多く含むはちみつは結晶するスピードが速いのが特徴です。
はちみつの花の種類によって固まりやすさが異なり、
ブドウ糖が多いはちみつは結晶しやすく、
果糖が多いはちみつは結晶しにくいという性質があります。
ブドウ糖が多く固まりやすいはちみつ
果糖が最も多く固まりにくいはちみつの代表はアカシア蜜です。
果糖が多く固まりにくいはちみつ
反対にブドウ糖の量が多く固まりやすいはちみつのは
ナタネ（菜の花）やクローバーがあります。
振動によるもの
はちみつが入った容器を振ると、
中に含まれた花粉や気泡に振動が伝わり、結晶化することがあります。
容器に入ったはちみつが出てこない時は振ってしまいがちですが、
これが固まりやすくなり逆効果となる場合もあります。
固まったはちみつは食べれるの？
白く固まってしまったはちみつは問題なく食べることができます。
結晶化するのははちみつの特性で、劣化したわけではないので変質には影響しません。安心してお召し上がりください。
固まった蜂蜜はシャリシャリとした食感があり、
そのまま削り取って食べても、また違った味わいを楽しむことができます。
これはNG×‼絶対におススメしないはちみつの溶かし方
電子レンジで加熱する
はちみつを電子レンジで温めると、中に発生した気泡が膨張し飛び散ることがあります。また、風味も悪くなり、熱に弱い酵素などの栄養素も破壊されてしまいますので、この方法はおすすめしません。
容器ごと高温で湯煎する
はちみつは果物と同じように、加熱することで
美味しさや栄養素、風味も損なわれます。
また、プラスチック容器を湯につけると溶け出す可能性もあるため、
どうしてもサラサラに戻したい場合は、必要な量だけ瓶に移し、低温（40℃から45℃）でゆっくり時間をかけて戻すことをおすすめします。
しかし、美味しさは損なわれていきますのでご注意ください。
何回も過熱してサラサラに戻す
はちみつの美味しさは35℃以下で保存のRAW HONEYならでは。
過熱すればするほど酵素などの栄養素は少なくなります。
おいしさよりも使い勝手がいいはちみつが良ろしければ
加熱しても良いと思いますが、美味しいはちみつをご希望の場合は
できるだけ自然のままを楽しんでいただきたいです。
はちみつをサラサラに戻したら２度と固まらない？
はちみつは保存温度が低いと何回でも固まります。
固まるのが嫌な方は、15℃以上の場所で保管するようにしてくださいね。
固まったはちみつをそのまま食べる方法
お手持ちのはちみつを美味しくお召し上がりいただきたいので
こちらでは固まったはちみつをそのまま食べる方法をお伝えします。
パンにそのまま塗る
シャリシャリとした食感が楽しめる固まったはちみつは、
トーストやパンにそのまま塗ると美味しくいただけます。
バターと混ぜ合わせて使う
バターと一緒に使うと、はちみつの甘さとバターのコクが絶妙にマッチします。
朝食やおやつに使うとぴったりです。
温かい飲み物に入れる
暖かいお茶やホットミルクに固まったはちみつを入れると、
自然に溶けて甘みを楽しむことができます。
まとめ
今回は、はちみつが固まるのは、中に含まれるブドウ糖の割合が多く
固まらないはちみつが絶対に偽物というわけではないことと
固まったはちみつのおすすめの食べ方についてご紹介しました。
はちみつがもし固まってしまっても、ブドウ糖が結晶したもので食べても問題ありません。
美味しさや栄養素をそのまま取り入れたい時は、
結晶したまま、シャリシャリと食べるのがおすすめです。
今後、冬にはちみつが白くなっていることに気づいても心配することはありません。
固まったはちみつならではの美味しさや楽しみ方もあるので、
その魅力も楽しんでいただきたいと思います。
はちみつの特性を理解し、より美味しく楽しんでくださいね。
